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北海道放浪ひとり旅

東京へ(エピローグ)

いよいよ東京へ戻る。釧路から苫小牧までは、342kmある。1日で移動するのははつらい。

まずは国道38号をひたすら帯広まで進む。帯広についたころには、すっかり夜もふけていた。帯広駅近くのビジネスホテルに宿を取り、チェックイン後、夕食のため帯広の街へ出た。帯広の名物は、豚丼、六花亭のお菓子、十勝ビール等。結局十勝ビールのお店が駅の近くにあるらしいので、そこへいって食事をした。満足、満足。


翌朝は、9時にホテルをチェックアウト。帯広音更ICから十勝清水ICまでは、時間短縮のため高速道路を使う。この区間は片側1車線のうえ、その日は途中工事のため片側交互通行区間もあった。有料なのに、一般道より走りにくい高速道路じゃ、北海道の人たちは納得できないだろうなあ。


清水から日高まで行く途中、日勝峠をとおる。この峠は標高1000m以上ある。峠付近まで行くと、紅葉を見ることができた。北海道の紅葉は黄色い。赤もあるのだが、葉が赤いのではなく、ナナカマドの実が赤いのである。しばし車をとめ、紅葉を楽しむ。


あとは、苫小牧までひたすら走るだけだ。夕方前には苫小牧のフェリーターミナルに到着した。近所のコンビニで食料と酒を調達し、フェリーターミナルの駐車場で一晩あかし、明朝のフェリーの出発を待った。帰りのフェリーはあまり天気もよくなく、TVを見てすごした。携帯ゲーム機ももっていたのだが、小さい画面をみていたら酔ったので、ゲームをするのはあきらめた。


翌朝、大洗港についたあとは、ひたすら高速道路で東京へ向かった。行きは下道を走ってきたのだが、北海道のような広大な場所を100kmくらいはノンストップで走らねば、次の街にもたどりつかない場所での運転になれてしまったせいか、もう50mや100mごとに信号がある場所を200kmも運転するのは絶えられない。迷わず高速に飛び乗った。


走行距離2600kmの旅であった。
これから約1週間後、北海道に雪が降った。

赤岩青厳峡(占冠村)

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